2013年11月1日金曜日

「ナルト」の将棋のコマから。

先日ネットサーフィンをしていてこんな記事を見かけた。


【悲報】ナルトの作者、将棋を知らないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwhttp://damage0.blomaga.jp/articles/20408.html


という記事だ。このまとめ記事の内容とあまり関係ないが、ナルトでの将棋の意味を深読みしようってのが今回の話です。又、今回も完全なる妄想と深読みです。
それではどうぞ。ネタバレしまくりなんで、注意を。

「ナルト」とは

ナルト.comより http://gyazo.com/56b67c40e328cf5daa8d096aa1eccccb
『ナルト』 
出版「集英社」「JumpComics」
著者「岸本斉史」である。
テーマとして、主人公のナルトとその仲間達の友情や、裏切りと復習、戦争、師弟の絆、親子の絆、平和。等

絵がどエラうまい。死ぬほどうまい。パース狂ってない。やばい。

ジャンプの勝利の方程式
「努力・友情・勝利」が成り立つ忍者アクション漫画でもある。
少年漫画とはいえ侮るなかれ。個人的に現在の週刊少年ジャンプで一番熱い。


今回は登場人物である猿飛アスマと奈良シカマルがよくやってる将棋についてだ。

奈良シカマルは、木の葉の里(主人公のナルト達の忍びの里)でナルト達の同期の一番のキレ者でIQが200もあるらしい。分析力や頭の回転が非常によく、将棋に強い という設定
以下シカマル

猿飛アスマは、同じく木の葉の里の人物で奈良シカマルの師匠である。頼れるおっちゃん。
実力派折り紙つき。

ぶっちゃけると、将棋はあんまし詳しくない。だから展開は台詞から察する程度。深読み、分析していくのは台詞と、ナルトのテーマと一部のコマだ

『ナルト』 出版「集英社」「JumpComics」著者「岸本斉史」巻ノ35 P130より



『ナルト』 出版「集英社」「JumpComics」著者「岸本斉史」巻ノ35 P131より


                                      





























『ナルト』 出版「集英社」「JumpComics」著者「岸本斉史」巻ノ35 P132より


                                                                                                                         















『ナルト』 出版「集英社」「JumpComics」著者「岸本斉史」巻ノ35 P133より
 1ページ目。
めずらしく、アスマが棒銀(ルールでいう王をとるための、結構需要なコマを捨てるという戦術。多分あってるはず)という戦術を使う。

2列目のアスマと、3列目真ん中のコマのアスマを見てほしい。
説得力があるのは、正面を向いてのコマだが、台詞からみると本心は横からの構図の3列目の方だ。

つまりは、普通なら本心であるほうを説得力が増す方に、この場合は正面を向いているアスマという構図にするのだが、この場合はそうではないことから、この「犠牲もやむなし」という事に、悲観的に思ってる ということが見えてくる。


  2ページ目
1列目の2コマ目で、悲観的に思っている ということが顕著に現れてる。タバコと溜息の擬音によって。
シカマルのことを桂馬と例えるが、3列目の2コマ目の眉毛の釣り上がり方を見るに、「褒めてんだぜ、お前はいい弟子だ・・・」って感がでてると見える。
師匠さすがっっすー!!


3ページ目
シカマルが、俺が桂馬なら先生は?と聞くわけだ。
2列目1コマ目で行動で示す。
3列目1コマ目で、玉はなにかとシカマルに聞く。


4ページ目
1列目1コマ目、何言ってんだといわんばかりの表情で、火影(木の葉の里のトップ)と答える。
2列目2コマ目、「角」が、成り、「竜」となっているコマ。(ルールでちょっと強くなってるのが竜 本来前に進めず、斜めのみの移動しかないのが角だが、ちょっと強くなって1マス分だけ前後左右にすすめるようになった角が竜)つまるところ、何らかの変化・進化・時間があり、角は進化して強くなるってこと。そして、本来届かない角を倒すことができる。
3列目2コマ目、舌から見上げた木のコマ。前後のコマをみると、季節的に木々が生い茂っててもいいような感じなのだが、(1ページ目2コマ目)意図して変えているものと見える。
木の枝には葉はなく、複雑に絡み合い上に伸びているのが象徴的だ。
これは、アスマの今を表してるんじゃないかと考えた、葉もなく、枝は複雑に絡み合う=もう俺には一発でかい事をやる年でもない(完全にリタイア組というわけではない)、色々あったけどこうやってでっかくなったなぁ。つーね。

表情や、コマから見えてくるものは多いと思うのだけど。以上の事から、更に深読みしていく。

1ページ目から2ページ目にかけて「犠牲もやむなし」ということに対して、悲観的に考えているように見えるのだが、これは「忍びの戦争のシステム・忍者という死と隣合わせだからこそ」という事に対して悲観的に考えているのではないかと深読みしたわけだ。

そして、画像はないのだがこのあと将棋の展開的には、シカマルが銀でアスマに勝つというシーンが有る。シカマルが意図したかはわからないが、アスマが、捨てゴマの犠牲の銀で勝つ(使い方次第である=無駄にはしない=だれも犠牲が無いことが理想だけどね)。という考え方もできる。

しかし忍者の世界は残酷で、だれも死なずに勝利することは理想ではあるが、ぶっちゃけ殺し合いだ。自分側に犠牲がでなくて相手を皆殺し・自分達のチームに1人死者がでても結局死んじゃってるわけで、「だれも犠牲にはならないように」と「忍者の世界」は無縁で理想と現実は残酷であるという作品のテーマに通ずるものがある。

将棋のルールには、取った駒を使える。よくこれは仲間になる的な展開のカットとか、そういうキャラの人が戦うシーンで以前の敵が味方に!!ってシーンでの台詞でよく使われる。ナルトの場合は意思を継ぐってのがテーマでもあるから、そういう意味でも、意思を継ぎ師匠の夢を弟子が叶えるって意味合いにも取れる。
『ナルト』 出版「集英社」「JumpComics」著者「岸本斉史」巻ノ36 P62より

次巻の 巻ノ36 p61
おっちゃんはシカマルパパ。
アスマは任務中に殉職する。そのアスマの敵をとったシカマルの心理描写がある。そして、アスマが言いたかった、「玉」の意味もわかる。「木の葉を担うこれからの子ども達・・・」というわけだ。この世に生まれて、いろいろ寄り道したけど、里を守るために人を殺し、任務をこなし、そして嫁さんと子供と家庭を築き、意志を託し、散る。アスマの人生を体現した4ページ目の2コマ目を完結させるものとなっている。
本当ならば、アスマは死にたくなかったろう。だが、アスマが悲観的にみていた「犠牲やむなし」ということだ。

だが、ほんとは戦争なんて、殺し合いなんてしたくないんだよなぁ・・・ってのがシカマルに継がれ、未来の子どもたち為に、「平和を里を未来を」考えたアスマの人生が終わる。

アスマは未来の子供の世界を守るために闘い、シカマルはその意志を継ぎ、世界中の忍者がいがみ合いのないものへと変えていけるように(ナルトと同じなんじゃないかなと)、師の死を乗り越えるっていう数ページでした。

なお、シカマルはアスマの子供の師匠になる覚悟で非常にいい表情を浮かべる。
ええ話です。ほんまに。

たった数ページくらいの将棋やっとるわー 程度のコマなんだけど。深読みすると考え深いものになっちゃう。って話ですね。



プロの方の演出にケチつけるつもりは毛頭ないんですが、枯れた木をアスマと重ねているならば、アスマの墓の前で、紅(アスマの嫁)とシカマルが小さな苗木をふと目にいれるくらいのカットがあると少し戦闘シーンで間が開いた展開のあとでも、意志を継ぐということがわかりやすくかつ、よかったんではないかなと。って素人の僕は思いました。


ナルトはもうすぐ完結ですかねー・・・寂しい。


ではではこのへんで。

 




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